屋久島の季節と気候

「4月に縄文杉に登るけど、服装はどうすればいいのかな」、「雨の多い屋久島で、登山におすすめの季節は?」、雨が多く、標高差がある屋久島でよく聞かれる質問です。
ここでは、屋久島の季節ごとの特徴や気候を解説していきます。

山

屋久島の気候


屋久島の気候の特徴は雨が多いことです。
日本の年間降水量の平均が1700mmですが、屋久島の年間降水量は、

平地で4,500mm、山岳部で10,000mm。

1999年には淀川登山口でおよそ12,000mmを記録しています。
平地で日本の年間降水量の2.5倍、山岳部ではその6倍降っていることになります。

なぜ同じ日本なのに、屋久島だけここまで雨が降るのでしょうか。
理由は2つあります。

・『暖流である黒潮が屋久島を通っている』

・『山があり、かつ高い』

まずは『暖流である黒潮が屋久島を通っている』ということ。
黒潮は夏季で30度近く、冬季でも20度近くになる暖かい海流です。それが大量の水蒸気を伴って屋久島の周りを通り、風とともに屋久島にぶつかっているのです。

そこで2つ目の理由、『山があり、かつ高い』ということが影響してきます。
山で雲が出来やすい理由は、山は上昇気流が発生しやすいからということ。
風が山にぶつかると、風は他に行き場がなく強制的に山の斜面を駆け上っていきます。これにより、山では風が吹けば上昇気流が発生します。
地表から上空へいくにつれて気温が段階的に下がっていく為、その気流が水蒸気を含んでいればいるほど、空気が冷やされ雲が出来ていきます。

それらの理由から、屋久島では雨が多いのです。
ちなみに20キロほどしか離れていないお隣の種子島の年間降水量は屋久島の平地の半分、2300mmほど。これは最高地点の標高が280mほどしかない事が理由の一つ(屋久島は1936m)と言われています。

標高別の気温


屋久島は南国に位置する為、温暖な気候ですが、標高によっては雪も降ります。
以下は、2019年の屋久島の気温統計(参考:気象庁)で、標高0m地点(里地)、標高600m地点(荒川登山口)、標高1300m地点(縄文杉)の気温です。登山時の目安として活用してください。

-標高0m地点(里地)-

平均気温最高最低
1月12.722.44.3
2月13.923.57.2
3月15.425.77.3
4月17.926.010.4
5月21.527.714.4
6月23.031.018.2
7月26.631.919.6
8月27.633.821.7
9月26.731.520.6
10月23.230.415.5
11月18.625.410.8
12月15.123.48.8

-標高600m地点(荒川登山口)-

平均気温最高最低
1月9.118.80.7
2月10.319.93.6
3月11.822.13.7
4月14.322.46.8
5月17.924.110.8
6月19.427.414.6
7月23.028.316.0
8月24.030.218.1
9月23.127.917.0
10月19.626.811.9
11月15.021.87.2
12月11.519.85.2

-標高1300m地点(縄文杉)-

平均気温最高最低
1月4.914.6-3.5
2月6.115.7-0.6
3月7.617.9-0.5
4月10.118.22.6
5月13.719.96.6
6月15.223.210.4
7月18.824.111.8
8月19.826.213.9
9月18.923.712.8
10月15.422.67.7
11月10.817.63.2
12月7.315.61.0

登山時の服装

以下は季節毎の日帰り登山時の服装の目安です。
山で一泊をする場合は以下の目安より少し防寒具をプラスしてください。
屋久島の山はレインウェアが必須ですが、それも寒い時の防寒具として使用できます。

春(3月~5月)夏(6月~9月)秋(10月~11月)冬(12月~2月)
半袖シャツ
長袖シャツ
フリース、
ウィンドシェル
薄手ダウンジャケット
登山パンツ
タイツ

山歩きの基本は体温調節をしっかりとすることです。
歩いていて、汗をかいてきたら上着を脱ぐ、休憩中に寒くなったら防寒着を着る。

季節毎の特色と気候

特色気候
新緑の季節で森が鮮やかな色。梅雨時期は雨多し、気温的に歩きやすい
山中の沢が冷たく気持ちいい。梅雨が明けると晴れが多い、山中でも歩くととても暑い
紅葉がちらほら。10月末から晴れが多い、気温的に歩きやすい
常緑の森が雪化粧。山中もとても寒い、12月から標高によって雪が降り始める