縄文杉と樹齢

日本で一番見てみたい巨木は?と聞かれれば、必ずと言っていいほど名前が挙がる縄文杉。
見るものを圧倒する威圧感は、まさに日本巨木界のキングオブキング!
ここでは、その縄文杉の基本的な知識をまとめました。

縄文杉の幹

-縄文杉って何?

縄文杉の前に、その前段階として「そもそも屋久杉って何?」というところを簡単に説明したいと思います。

屋久杉は、屋久島の標高500mを超える山地に自生している杉で、本州にある杉と同じくスギ科スギ属に分類されます。
その中でも、際立った特性をもつことから、屋久杉という地域名称で呼ばれています。
他にも、秋田杉や吉野杉などが地域名称にあたります。

では本題ですが、縄文杉は数ある屋久杉の中の一本で、それがとても太く、形に特徴があることから固有の名詞がつけられました。

それが縄文杉です。

発見は意外にも、1966年でまだ半世紀ほどしか経っていません。
正確には再発見ということになるのですが、いずれにしても翌1967年、南日本新聞の一面に「生き続ける縄文の春」というタイトルで掲載され、日本中に知れ渡ることとなりました。

ちなみに、発見当初は大岩杉と呼ばれ、その後に縄文杉と名付けられました。
名前の由来は、発見当時の推定樹齢が4000年で、縄文時代にあたることからという説と、荒々しい幹の造形が縄文土器の縄目の文様に見えるからという説があります。

-縄文杉の樹齢は?

色々な説がありますが、結論から言えば最低樹齢2170歳ということしか分かっていません。

これは、放射性炭素を用いた科学的な測定法で、木片を採取して年代を特定するものです。
本来、木は中心から外に向かって新しい年輪がついていくので、正確な樹齢は一番古い中心部分の年輪を調べなければいけませんが、縄文杉の中は大きな空洞になっており、中心部分は抜け落ちています。

その為、中心に一番近い部分を調べた結果が2170歳ということなので、最低でも2170年は生きているが、それ以上はわからないのです。

これ以外の有名なものでは、九州大学の真鍋助教授による7200年説があります。
しかし、屋久島は7300年前の火砕流によって動植物はほぼ死滅したと考えられているので、そののち数千年単位で樹木も生育できなかったであろうと言われています。

今となっては、縄文杉の正確な樹齢を知ることはできませんが、そうであるならば、7200年、またはそれ以上ということもありえるのかもしれません。